仕事のお役立ち

人事担当者必読!企業は新卒を選ぶ時代から選ばれる時代へ!学生の視点を解説!

アベノミクスの効果があって日本は景気が良くなり、企業は就職活動中の学生を選り好みしていた時代がありました。
ところが、SNSの発達で情報が簡単に出回る時代になり、良い評判も悪い評判もすぐにわかるようになりました。

会社の人事担当者は、優秀な学生を取り込んでいかなければいけませんが、どうすれば学生からの応募が来るか、経験と予測をお話ししたいと思います。

親を味方につけよう

新卒採用の活動においては、
・ハローワークに求人票を公開
・学校周りで、就職担当の方にお願い
・有料で紹介してもらうサービスの利用
が特に主流となっています。

採用活動において企業が応募者を選ぶのが常識でした。
しかし、昨年ぐらいでしょうか…、親も就職活動に参加するというケースが増えてきています。

企業が学生の家族に選ばれる時代になりつつ有るのです。

他社の担当者にも聞いてみた事がありますが親も参加するそうです。
時代が変わって来たと認識するしかありません。
時代とともに採用活動も変化をしていかなければなりませんが、選ばれる企業になれば良いだけです。

企業としては、親御さんに認めていただけるように誠意を持って説明をしていきました。
結果として当社に応募が来たのは昨年3件ありました。

実際に入社して頂いた社員もいますので、いかに親御さんに認めてもらえるかがポイントになるでしょう。

SNS時代、履歴書はLINEで?

『イマドキの若者の考えを理解する。』のがキーポイントです。

今は何でもSNSで返事をする時代です。
LINEスタンプでやりとりする企業も出てきています。
私の就職活動の時は、SNSは有りませんでしたので、アナログで手書きでエントリーシートに記入して希望する企業にたくさん送りました。
今はテンプレートに入力したものを、パソコンから応募というのが主流です。
エントリーシートの記入する時間も節約できます。

何でも便利な世の中になりました。

面接は、LINE電話で?

面接に関しても、わざわざ会社訪問をしなくても、LINE電話などで画面を通じてする企業が増えています。
当社は、手書きの履歴書を送ってもらって、適性試験や面接は来社してもらってするやり方をしていますが、
時代の流れとともに会社も変化をしなければいけないと感じています。

ZOOMを使った集団面接を行う企業が増えていくでしょう。

対面で話しを聞いてみないとその人の本質がわからないのかな?というのがホンネでもあります。

仕事観の変化

最近の若い人は、仕事において何を重視するか?という問いに対しては、
「仕事よりもプライベートを優先」というのが多くなっているそうです。

・ブラック企業に入りたくない
・残業もしたくない
・きつい仕事はしたくない

というのが多数を占めています。
当社は、オモい、キツい、ツラい、の運送業ですので正直、難しいのが実情です。
なので、出張・転勤・出世というのを望んでいないのが多いとのデータが出ており、
仕事よりもプライベートや自分の時間を充実させたい、という傾向が強く出ています。

学生が企業を選ぶときに重視していること

『安定している会社』
『自分のやりたい仕事ができる会社』

『給料の良い会社』(男子学生)
『勤務制度、住宅など福利厚生の良い会社』(女子学生)

とイマドキの回答が出てきています。

女子学生のアンケート結果の勤務制度や福利厚生が充実している会社は、まさに当社が取り組んでいる事で
同業他社と比較しても、トップクラスの福利厚生がある会社と思います。
働き方改革にも積極的に取り組んでおり、残業をなくしてワークライフバランスが取れる企業へと生まれ変わっています。

人事担当者として正直な感想

・世の中、安定している会社は少なくなってきています。

私の経験からすると、会社なんか、ほんとにあっという間に潰れます。
黒字であっても、倒産する企業もあるくらいです。なので安定しているのは表面で中身は運転資金をいかに回すかが存続の勝負ということです。

・自分のやりたい仕事と言いますが、だいたいの新卒は即戦力ではありません。

新入社員研修を通して、実地研修の経験を積む。
企業文化という面倒くさい事も勉強しなければいけません。
春夏秋冬の四季を通して仕事のやり方が変わる事があるので、そこも学ばなければなりません。

ここに関しては、人事担当者と新入社員とのコミュニケーションで、溝を埋めていく事をしなければ、
簡単に転職をされてしまうので、慎重にしないといけないと感じています。

実際に、やりたい仕事が出来ると思ったのに、今は違う仕事なので、やりたい仕事をさせて下さい!
と私の携帯電話に直接電話をしてきた新入社員もいました。
その時は早速面談を行い、現状のあなたの位置と仕事内容の求めるスキルを丁寧に説明して納得してもらいました。
仕事というのは、一朝一夕では習得出来ないものです。

経験を積まないといけない事もあり、命がかかっている事もあるのを十分理解してもらう事も重要です。

まとめ

今の若い人の仕事観が昔と変わってきている事が見えてきたと思います。
仕事観に限らず、今のデジタルの時代に則したやり方をしなければなりません。

時代とともに、変化を恐れずにしていきたいとは思いますが、やはり最後は「人」なんですよね。
デジタルも大事なのですが、アナログも大事なのです。

アナログも出来ないのにデジタルが出来るわけがないのを経験しています。

「安定した企業」「ワークライフバランスが取れる企業」の企業はなかなか無いです。
また企業は何かしらの事情が入り組んでいます。

働き方改革に取り組んでいる当社でも色々と問題が山積しています。
特に今年は特殊な年でもあるので、デジタルではなく地道にアナログの採用活動を展開していく予定です。

仕事の難しさを丁寧に対話を重ね、効率を求める若い人にも選ばれる企業になれるように知恵を絞って頑張っていきたいと思います。

最後までお読みいただきまして、本当にありがとうございました。